コロナ禍の中で、我が書店業界においても、今までの減少傾向に輪をかけて来店客数が大変な状況になっています。
一時の「鬼滅の刃」効果があったにせよ、売り上げ回復と来店客状況の打開は非常に厳しものがあります。
こんにちは、じゅんぱ店長(@junpa33)です。
ほぼすべての業種の方々は、今何か、「売り上げを少しでも確保できる手を打たないと!」と切実に思っているでしょう。
全面回復せずとも、何か有効な手はないのか。と
コロナ禍によって、来店客数は大幅減少の憂き目を味わっています。
集客対策として小さなショップはどのような手を打てますか?
感染防止ためのディスタンスな接客しかダメなら、ネット集客も考えていくしかありません。
一言でネット活用、ネット集客といっても小資本のショップでは「訳が分かりません!」状態だと思います。
この記事では、小さなショップにとってのネットツール、ネットツールでの集客方法について解説提案します。
新たな打ち手
- 小さなショップが柱で取り組むネットツール
- ネットツールの連携(ショップブログとSNS)
- ショップブログを作る手順(概要)
- 店員さんを巻き込んだショップブログ
コンテンツ
自分の業界の今の状況をよく見る
ビジコン業界では、企業のインターネットマーケティングの戦略の中で、
「BtoB」や「BtoC」というビジネス用語が使われています。
「Business to Business」、「Business to costomer」
自社、自店が「会社(企業)」相手に商売をする、「個人顧客」相手に商売をする、というような意味です。
この記事でお話しする内容はそんな理屈的大戦略ではなく、
シンプルに、小さなショップがお客様の集客で生き残っていくためのネット作戦です。
市中では・・・
このコロナ禍は、ご実感されている様に経済活動全体に大きな影を落としています。
でも一方では、ネットショッピングやVODが逆に大好調というのもまた現実としてあります。
状況最悪の飲食店業界では、
- ウーバーイーツに手数料を払っても出前客を確保する。
- お弁当やテイクアウトなどで、日売上げの足しにする。
- キッチンカーでの販売を始める。
などの対策を打って売り上げを確保して行こうと努力されています。
こういういろいろ作戦中のお店でも、ネットをうまく利用して集客をされているお店があります。
例えば
- 今日のお弁当の「おかずの内容」や「お弁当のボリューム」や「残り数量」をSNSでリアルに発信して、お客様の購買欲を高める方法
- テイクアウトの予約をSNSで受け付けて、来店時にすぐにお渡し会計できるように利便を高める方法
- キッチンカーで、訪問停車地を着予定時間とともにSNSでツイートして、お客様が待ちぼうけしなくて済むようにする作戦
- 焼き芋や手作りパンのリヤカー販売で、GPSを使って今どこにいるかをSNSでお知らせする作戦
など、実際にそこに携わっていないと考えつかない作戦ばかりです。まず経営コンサルタントには発想できない考えでしょう。
このアイデアを、今の時期の対策としてだけの一過性のものにするかどうかは、それこそ、そのオーナー個人次第ということではあります。
実は、このようなネット集客方法を、自分のお店の独自スタイルとして ” しっかりとカタチとして作っておくこと ” が、
コロナ禍が過ぎ去った「平時」でも小さなショップの集客確保と売り上げ確保の大きな柱になるはずです。
(今のこの作戦が、このコロナ禍で通用してるなら無敵作戦なのかもしれません!?)
自店・自社のWebサイトを活用し、
今のうちに「ネットツールを上手く使って仕組みを作り、集客を増やして売り上げにつなげる取り組み。」をしておきましょう。
なぜなら逆に、ネット集客の効果を測定するのには今が一番わかりやすいタイミングだからです。
でも、書店業界ではAmazonや楽天などの大企業が販売を占めてる感があるよ。
中小SHOPなんて出る幕なしでしょ。
ねこ氏
出版社なんかも本をどんどん電子書籍化してスマホで読んでくださいって言ってるよね。
うささん
じゅんぱ店長
その前に、まだまだ、ネットツールの取り組みがされていないSHOP(書店)では、もっとWebやSNSツールを活用しましょうよ。
というお話です。
ココ!大きなポイント
まだ、何も手を付けていないショップさんは特に、ネットを使っての情報発信と集客、そのお店独自のイベントの告知と集客などのツールとしてネットを積極利用していくべきです。
現に、ほんとに何もしていないのかというと、
SNSに明るいオーナーや書店員さんのいるお店なら、ツィッター、インスタグラム、LINEなどを、「個人的」にはされているでしょう。
そのつぶやきの中で、仕事の話題もあるでしょう。
それはもう情報発信しちゃってるということです。
では、仕組みづくりを作るためには、何をどう始めたらいいんでしょうか?
ネット集客の柱はショップブログ
最初に語句の使い方で、ネット、Web、ブログ、SNSはこのような切り分けとして話をします。
一般的に使われている分類分けです。
ネット(ワーク) | Web(サイト) | ホームページ
ブログ |
SNS | ツイッター
インスタグラム LINE TikTok YouTube |
小さなショップが柱で取り組むネットツール
ズバリ言うと、柱で取り組むのはショップブログです。
(知識)WebとSNSとの比較
極々簡単に言うと、
Webは、
- 不特定多数でお客様に自社・自店を知ってもらい、PRすることができます。
- 商品やサービス内容を広く知っていただくには、Webなくしては不可能とまでなっています。
SNSは、
- 「Social Networking Service」のことで、人対人のためのコミュニケーション手段です。
- 昔言葉的に言えば「井戸端会議のデジタル版」のようなものです。
- 古くなったつぶやきは、検索からどんどん消えていきます。
- 基本的に「今の話題」を強力に広めることのできるツールになります。
SNSは、その特徴である今の話題性は非常に重要ですが、
自社やお店の紹介、扱い商品や継続イベントの説明などを一定期間紹介し続けることはできません。
ねこ氏
(知識)ホームページとブログとの比較
最初に、ブログは「日記」というイメージ付けをされていますが、
ブログとは、サイト訪問者のための役立つ情報を、提供している記事のことです。
日記とは、個人の行動記録のことです。
ホームページは、
- 静的ページ(いつアクセスしようと同じものが表示されるページ)中心のWebサイト
- ホームページビルダーやシリウスなどのソフトを使ったHTML言語で作成されたサイト
- 「今・直近の事柄」という情報発信に対しての即応力に乏しい
- 企業や団体の紹介サイトに使われています。
- デザインや内容の編集作業に手間暇がかかる。
- ページを設置するサーバー事業者が、小さなショップ用に特化したホームページ作成ツールを準備している場合あり。
ブログは、
- 動的ページ(そのアクセスのタイミングによって、表示される内容が更新されている)のWebサイト
- ホームページ的に自社・自店の紹介ページも普通に作ることができる。
- 静的ページの弱点をカバーするために作られた
- 無料のブログサービスを展開するサイトもあり自社・自店ブログ開設の敷居は低い
- 「今・直近の事柄」という情報発信に対しては本領発揮できる。
- 大手有名企業も大学もブログ形式でのサイトの立ち上げが増えている。東京国立近代美術館・クックパッド・博報堂・東京芸術大学・東スポ、etc
- デザインや記事内容の編集作業に使えるテーマ・プラグインが豊富
ねこ氏
つまりネット集客の柱は
ネット集客のための柱ツールとしては、
お店からの発信情報をいち早くWebにアップできるブログということになります。
あるいは、ショップサイト作成に最適化されたホームページエディタを利用する方法です。
基本的にはHTML形式の静的なホームページでは、これからは柔軟性に乏しいことがネックになります。
ブログであれば、その作成手法で、WordPress(全世界的メジャーソフト)を利用することで、普通に「固定ページ」という「静的的な」ページを作ることが可能です。
この小さな書店の経営術は、WordPressで作ったブログで運営しています。
ネットツールの連携(ショップブログとSNS)
ココ!大きなポイント
ショップブログとSNSをつなげることで、情報の発信先のターゲットを絞り込むことができるようになります。
先ほど紹介したように、ブログはWebのツールですので情報の発信先は不特定多数のお客様です。
ショップブログにしっかり情報を詰め込んで発信しても、それをキャッチしてもらう人は自分の周りのお客様とは限りません。むしろほとんどいないかもしれません。
SNSがない時代がそうであったように、コマーシャル(Webサイト)を見てもらうために別のところでWebサイトのコマーシャルをしないといけない。
このような現象が起こります。(昔は著名企業でも、TVCMでホームページのコマーシャルをしていました。)
逆にSNSはもともと「人と人とのつながりのツール」ですので、情報発信者から情報の輪が広がっていきます。
つまり、お店の発信したい情報は、このツールで、お店と関係性のある人から人へつながって流れていくということになります。
ただ問題は、お店から相手に伝えたい情報量が少なすぎるということです。
この2つのツール<ショップブログとSNS>の特徴をお互いを補いあうことで、つまり
そのSNSツールの書き込みに、ショップブログにある新しく詳しい「お店のイベントやセール」情報とつながるリンクをセットすれば、
情報を伝えたい相手に、上手く情報や案内を伝えられるという確率が大幅にアップできるようになります。
ショップブログを作る手順(概要)
無料で作れるブログもあります。
はてなブログ、livedoorブログ、Amebaブログ、楽天ブログ、LINEブログなどです。
契約するとそのブログ専用のソフト(様式)で簡単に自分のブログを持つことが出来ます。
ただここで、何のためにブログを開設しようとしているのかを考えると、
自社・自店のドメインを持てない、メールアドレスもない、その無料ブログ特有のいろいろな制限、他社広告の強制表示など
うれしいことは一つもありません。無料ですので文句言えませんが、、、
ですので、
ここは無条件「有料」の方を選択します。
「有料」といっても何が有料かというと、つぎに説明します、レンタル系の費用になります。
この「有料」パターンで使うブログ作成エディタがWordPressになります。
これは基本無料です。
次に、ドメインとレンタルサーバーの準備をします。有料部分になります。
ドメイン
ドメインとは、インターネット上の住所です。
このブログでいえば「shimaydo.com」の部分になります。取得サイトの老舗としては「お名前.com」「ムームードメイン」ですが、
最近では、レンタルサーバーのサイトでもドメインを取得することができます。
ドメインは取得(1回)、更新(年)、移管時(回)で料金が発生します。
取得については、トップレベルドメイン(.comの部分)を何にするかによって取得価格が変わります。
日本では企業向けでメジャーは「.co.jp」「.com」「.jp」「.net」あたりかと思います。
詳しくはこちらの記事で取得方法が分かります。↓
レンタルサーバー
「エックスサーバー」「さくらインターネット」「ロリポップ」「ConoHa」「お名前.com」「wpXレンタルサーバー」など
選択肢は多くあります。
このブログは「ConoHa」の「WING」で契約しています。
もともと「お名前.com」でメールサーバーを契約していましたが、ブログ作成をきっかけに引っ越しをしました。
最初は某サーバーに移ろうとして契約しましたが、データサーバー部分の引っ越しにトラブりました。
サーバーの運営会社にサポートを依頼しようとしましたが、引っ越しサポートは行っていないということでした。
そんなこともあり、そことはお試し期間のみで契約中止して、ユーザーサポートのしっかりした「ConoHa」と契約し、無事引っ越し完了となりました。
レンタル価格については、各社大きく変わらないです。むしろ、
レンタルサーバーを決定するポイントとしては、
ココ!大きなポイント
- ユーザーサポート(サポート時間と手段はどうか)
- お試し期間が2週間以上ある
は、必須として考えておきましょう。
Webショップを作るときに契約したいレンタルサーバーについて、詳しくはこちら↓が参考にできます。
契約したそれぞれのレンタルサーバーには、WordPressインストール用のメニューが設定されていますので、指示に従って導入します。
導入時までには、「ブログタイトル」「ユーザー名」「パスワード」「ブログ用メールアドレス」を決めておきましょう。
インストールが終了したら、次にログインしてサイトのデザインを選びます。
「テーマ」というブログデザインの中から好きなものを選びますが、これには無料テーマと有料テーマがあります。
最初は無料テーマでよいと思います。
コンテンツ、何をテーマにして記事を書くかということですが、
例えば記事内容として、「自店はどういった感じの店なのか」「お店の今一押ししている商品」「書籍の寸評」とかでもいいです。
むしろ、ブログを使ってどういった目標に進みたいのかで記事内容を決められたらと思います。
いずれにしても、読者(お客様)が「そうそうこれを知りたかった。」という内容にすることが大切です。
作成したブログに広告案件を掲載することで、その販売成果によって手数料を得ることができます。
アフィリエイトといいますが、そういった方向を目指すこともできます。
そういった広告案件を提案サポートしてくれる「アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)」に登録するところから始めます。
広告収益を得るためには、前提として記事数とPV(ページビュー)数を積み上げるということが必要になります。
店員さんを巻き込んだショップブログ
お店のショップブログですので、一緒に働いている、それぞれのコーナーを担当している店員さんに協力をしてもらうことは必要なことです。
POPの作成や日常で培ったそれぞれのコーナーでの売り方のノウハウなどは、店長などの全体管理者ではわからないコツをたくさんお持ちでしょう。
そういった知識をぜひショップブログの中のカテゴリー(ジャンルのこと)で披露してもらうべきです。
ブログを書くという業務は、れっきとしたWebライターという仕事のジャンルになります。今では普通にアウトソーシングされている仕事です。
プロのWebライターで1文字〇〇円の世界ですから、
店員さんの業務としてお願いする場合は、給与として通常業務プラスαの支給金額が必要であることは押さえておきましょう。
お願いする店員さんのモチベーションを上げることが何より” 良い文章 ”を書いてもらうコツになります。
またSNSについても、ツィッターのツイートや、フェイスブックの記事、インスタの写真、LINEのトークなどもメリット付けして仕事利用してもらえるかの提案も1案です。
ネット集客で小さなショップがコツを掴むまとめ
今まで、ほとんどネットの環境とは縁遠かった方々にとっては、なんか遠い話をしているように思えるかもしれません。
でもこの話は、あなた以外の人、例えば同じショップの店員さんにとっては、全然遠い話ではありません。恐らくむしろ近いです。
社会情勢的には、
もはや、一歩踏み出さなければ「はい、終わり」の状況がそこまで近づいています。
それほど、コロナ禍でWebの世界は進んでいるということです。(さらに、何もしないままだと5Gの完全普及で何が起こるのか不安になります。)
この記事では、
- 小さなショップが柱で取り組むネットツール
- ネットツールの連携(ショップブログとSNS)
- ショップブログを作る手順(概要)
- 店員さんを巻き込んだショップブログ
について紹介させていただきました。
最後までご覧いただき有難うございました。
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